秀峰にもリスク

秀峰にもリスク―高見山(奈良県、1248km)の春

5月初旬は奈良県の室生の里に毎年行く。新緑が山を覆い、清流が渓谷を映す。花いっぱいの季節。
日常の雑務に疲れた心を静めてくれる。今年はその時期を見逃した。
5月の下旬に満点の星空を見ようと車で吉野・大台方面まで出かけたがもう一つ目的があった。
冬場、関西で霧氷が見られる山として有名な奈良県東吉野村にある高見山。登山口まで行きながら夕刻が近づき登れなかった。冬には来るぞと伊勢街道から望む高見山の写真。
高見山は四国愛媛県の佐田半島北側まで続く中央構造線という横ずれ大断層の真上にある山。
熊本大地震は悲惨だ。中央構造線が九州まで伸びていると言われるが研究が進んでいない。
動くのか動かないのかリスクをはっきりさせて頂きたい吉野の春でした。
(写真説明:円錐状に後ろにそびえるのが高見山。このあたりの伊勢街道は中央構造線。)

撮影:明石文史郎(JRMN 会員)