登閣再開を待つ世界遺産姫路城

登閣再開を待つ世界遺産姫路城

 平成の大修理を終え、この3月に登閣が再開する世界遺産の姫路城。優美な白鷺の白さを輝かせている。平山城だが外、中、内の濠を備え、優美な姿にもかかわらず、大手門を入ってからも迷路や石落とし、飛び道具に合わせた壁穴など不落の仕掛けを数多く施した実践的な城。しかし、その備えは実際に使われることなく、戦を経験せずに今に至る。備えをし、しかもそれを生かす場面(危機)そのものが起きないことをもって良しとする。リスクマネジメントの要諦でもある。

撮影:宮崎隆介(JRMN 会員)