鉄道ホーム安全柵

鉄道ホーム安全柵(JR高槻駅)

新幹線ホームや地下鉄の駅で見かける隙間がなくて乗車口部分が横にスライドして開閉する安全塀と違った変わった形の安全柵をJR高槻駅で見かけた。これは列車の到着、出発に合わせてワイヤーが上下に昇降するようになっている。駅構内を見渡すと1~6番線のホームがあるうち2つの番線(上り、下り線に各一つ)にのみこの安全柵が設置されていた。ホームからの転落事故多発の事態を受けて安全対策としてホームの安全柵設置が進んでいるのだろうが、複数あるホームすべてに設置していないのは予算の関係で順次工事を行う予定だと思ってよいのだろうか。駅員さんに聞いてみたところ、通過列車のあるホームに設置しているという返事だったが、ちょっと?だ。安全対策の施設工事はいろんな業種で、いろんな場面で行われているが、事故の可能性(リスク)はゼロではないので、その程度と予算との兼ね合いになるのはやむを得ないことかもしれない。日本全国の河川の堤防が計画流量に対して整備が全く追いついていないのも予算がついてこないからで、どの様なケースでも一義的には施設管理者の判断であろうが、乗客を始めその施設を使う者の要望はどの程度考慮されてしかるべきか、必要に応じて声を上げることが大切だろう。無い袖は振れない、で一蹴だけはしてほしくないものだ。

撮影:宮崎隆介(JRMN 会員)