キャリーバッグの携行(東京駅中央コンコースにて)
旅行の荷物の量が多く、ボストンバッグではもてあまし、携行のしやすさからキャリーバッグ形式のものが多くなっている。はじめは飛行機の客室乗務員、特にスチュワーデスが集団で空港内を颯爽とキャリーバッグを後ろに引きずって闊歩するかっこよい姿から広まったように思う。彼女たちにとって職業上の必須アイテムだっただろうが、いまやその便利さに国内外を問わず旅行者の多くが使用するようになっている。ただ、混雑する場所では、通行人に迷惑をかけることが大きな欠点である。最近では写真のように体側に引き寄せて運ぶ人をよく見かけるようになった。しかしまだ後ろに引きずる人も結構多く、後に目はついていないので周囲の者のほうで気を付けざるを得ない。通行人に対する傷害事故で裁判沙汰も起きているようで、キャリーバッグの便利さを愛する人は混雑する場所では周囲の人への気配りをしてほしいものだ。
撮影:宮崎隆介(JRMN 会員)