熊野古道・大辺路・和深川集落の工事風景

熊野古道・大辺路・和深川集落の工事風景

 熊野古道は、世界遺産部分があるとともに、国道、農道、生活道路、畑の中の小道などの地域生活の道でもある。例えば、大辺路・和深川集落では、集落を通る道路(古道)が拡張され工事用道路となり、山上を見上げると近畿自動車道の串本方面延長工事が行われている。本当に必要なの?過度開発ではないか?素朴な風情を残すべきだ!と部外者は思う。でもその集落に住む住民は、その工事用道路が生活道路として整うことを期待している。熊野古道のような遺産を保持していくためには、その地域生活に寄り添い、共存と文化・景観の継承を多角的視点から考え、常に最適を模索し続けることではないか。
工事が終われば写真の擁壁部の斜面も緑化が工夫され、時間がたてば景観として馴染み、古道を訪れる者も地元住民も共に自然に受け入れられるようになることを期待したい。

撮影:若宮 純(JRMN 会員)