重要、複雑な課題解析に貢献するスーパーコンピューター「京」
STAP細胞で世間をにぎわした理化学研究所の神戸拠点群の一つ、計算機科学研究機構を見学に行き圧倒されたスパコン「京」。2011 年には世界一の計算速度を誇ったが、CPUなどの交換ができない仕様のため現在は 4 位という。昨年、後継機開発を始め、今度はCPUや記憶装置を搭載した基盤を交換できるようにするそうだ。完成すれば、「京」を取り払って多分ここに新しい「ポスト京」を設置するとの説明だった。
部品交換で寿命を延ばし、できれば性能もアップする。そのコンセプトは機械だけでなく、iPS細胞で脚光を浴びる再生医療の進歩で人間にも当てはまる時代になってきている。こうした技術の光の面にだけ目を奪われず、研究の進め方や成果の展開のしかたに問題点がないかにも気を付けることが大切である。(参考:読売新聞科学欄 2015・3・30)
撮影:宮崎隆介(JRMN会員)