~リスクコミュニケーション教育の現状と展望~
主催:日本リスク学会 / 日本リスクマネジャネットワーク(共催)
土壌汚染や原子力関係施設の稼働や立地において、住民の意思決定への参加や意見反映に対する社会的要求は以前に増して強く、各地で対立関係が生じています。対策として、従来のような地方議会を中心とした意思決定を補完する住民説明会等の取り組みが一般化しています。しかし、その機能は制度的に明確なものではなく、住民意思の施策への反映は試行錯誤の状況であり、担当する行政職員の負荷も大きなものとなっています。
リスクコミュニケーションに関する教育はPRTR制度の成立とともに、担当者や事業者向けに演習やセミナーとして開始されました。さらに、原子力や食品安全などそれぞれの分野でそのリスクを対象とする法令や制度に基づき、所管官庁ごとに行政職員のスキルアップを目的としたセミナーや講習会が開催されています。継続して行われている取り組みもありますが、多くがアドホックであり、カリキュラムの目的や内容、目指す成果などは主催者に任されているのが現状です。
本セミナーは、様々なリスクに相対する行政職員の基本的なスキルとして、リスクコミュニケーションが理解されつつある中、行政のリスクコミュニケーションに係る職員教育の現状を共有し、今後の展望について議論します。
皆さまのご参加をお待ちしております。
開催日時
2021年 3月27日(土)13:30~16:00 ※Zoom入室 13:00~
プログラム
司 会 | 竹田宜人(北海道大学) |
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- 13:30 – 14:00
演題:原子力事業所におけるリスクコミュニケーションとコミュニケーターの養成
講師:菖蒲順子 氏(日本原子力研究開発機構 核燃料サイクル工学研究所) - 14:00 – 14:30
演題:基地環境問題とリスクコミュニケーション教育
講師:恩田 悟 氏(沖縄県環境部環境政策課基地環境特別対策室) - 14:30 – 15:00
演題:徳島県における食品安全リスクコミュニケーションに関する話題
講師:住友寿明 氏(徳島県危機管理環境部消費者くらし安全局) - 15:00 – 15:30
演題:感染症対策とリスクコミュニケーション
講師:奈良由美子 氏(放送大学) - 15:30 – 16:00
ワークショップ:リスコミ教育に共通するものは何か
コメンテーター:藤井健吉(花王安全性科学研究所)
小野恭子(産業技術総合研究所)
東 泰好(日本リスクマネジャネットワーク)
セミナー詳細
- 定 員 :50名
- 参加費 :無料(要申込み)
- 開催方法:Zoomによるオンラインセミナー
- 主 催 :日本リスク学会 / 日本リスクマネジャネットワーク(共催)
人数が定員に達しましたので、受付を終了とさせていただきます。
多数のお申込みありがとうございました。