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リスクについて関心を持つJRMNの会員やパートナーから提供いただいた、広い意味でリスクにかかわるスナップ写真を「今月の1枚」(フォトエッセー)として 基本的に毎月掲載するとともに、日常のなかから紡いだエッセーなどを不定期に掲載します。

 今月の1枚

リスクについて関心を持つJRMNの会員やパートナーから提供いただいた、広い意味でリスクにかかわるスナップ写真を「今月の1枚」 (フォトエッセー)として基本的に毎月掲載します。

◆「今月の1枚」(4月)
今月の1枚(4月) 白鳥と対面するブラックスワン
(彦根城お濠)

写真提供(撮影):久保英也(滋賀大学
        経済学部教授)
文:宮崎隆介(JRMN会員)

  昨年の秋、日本リスク研究学会(日本保険学会と共同で彦根市の滋賀大学で開催)の年次大会に参加した折、「ブラックスワン」のことを初めて知った。 数学者でもある金融トレーダーのナシーム・ニコラス・タレブが2007年に刊行した「ブラックスワン」の中で、イギリス人がかつて見たことのない 「黒い」白鳥の実在を知り衝撃【注】を受けたことになぞらえ、これを「ほとんど起こりえないが、起これば大きな影響を及ぼす事象」と定義している。 この本は2008年のリーマンショックなど国際金融危機を予測したことで有名になった。  国際金融事象だけでなく、2011年の東北大震災と福島原発事故など自然災害や人為事故(チェルノブイリ原発事故もその最たるものである)においても 「ほとんど起こりえないが、起これば大きな影響を及ぼす事象」がある。

   【注】スコットランド人のキャップテン・クックが1770年にオーストラリアに 上陸し、初めて目にしたという

 リスクには、我々が〈リスクであることを知っているリスク〉(known knowns)と我々が〈知らない(経験したことがない)ことを知っているリスク〉 (known unknowns)の他に、〈リスクであることを知らないこと自体を知らないリスク(unknown unknowns)、いわゆる〈想定外〉のリスクがある。 我々は「想定の範囲」を拡大し、「想定の範囲外」を限りなく小さくしていくことが大事であるが、どこまで行っても〈unknown unknowns〉が残ることを 覚悟し、その場合にうろたえない心構えが必要である。

【参考】「日本保険学会・日本リスク研究学会2017連携大会・連携プログラム」

[過去の〈今月の1枚〉](2013年11月から掲載を始めました)
2013年11月2013年12月2014年1月2014年2月2014年3月2014年4月2014年5月2014年6月2014年7月2014年8月2014年9月2014年10月2014年11月2014年12月2015年1月2015年2月2015年3月2015年4月2015年5月2015年6月2015年7月2015年8月2015年9月2015年10月2015年11月2015年12月2016年1月2016年2月2016年3月2016年4月2016年5月2016年6月2016年7月2016年8月2016年9月2016年10月2016年11月2016年12月2017年1月2017年2月2017年3月2017年4月2017年5月2017年6月2017年7月2017年8月2017年9月2017年10月2017年11月2017年12月2018年1月2018年2月2018年3月



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